「競合分析をしても、何を自分のビジネスに、どう活かせばいいのかわからない。」
こんな人のための記事です。
初心者の人がよくやってしまうミスとして、
【多くの人を分析しようとする】
というのがあります。
たしかに、
できるだけ多くの事例を知ることは大切ですが、
初心者の人がやるべきではないです。
なぜなら、
浅い分析で終わってしまうからです。
そこで今回は、
競合分析の基本を解説していきます。
最短で成果を出すための、効率化の方法です。
競合分析の基本【強者の思考に深く潜れ】
競合分析は、多くの人を分析するのではなく、
たった1人を分析しましょう。
実際に、
売上を上げている強者を1人決めます。
その人の、
- ビジネスモデル(集客・教育・販売の導線)
- 何を売っているのか
- いくらで売っているのか
- どんな方法で集客しているのか
- コンテンツはどんな投稿か
- どんな構成でコンテンツが作られているのか
- どんな言葉を使っているのか
- どんな戦略を立てているのか
などなど。
これらを、どんどん深く分析するのが、
最短で成功する道になります。
✓ たった1人の強者を深堀りする理由
なぜ1人を深く掘るのか。
それは、
まず「知識」を得るためです。
アートとかも同じなんですが、
たとえばピカソの絵を、
なんの知識もなしに見た場合、
「なんだこの子どもでも描けそうな絵」
と思うはず。
そんな人が、ピカソの絵をいくらたくさん見たとしても、
何も得られないはずです。
ですが、時代背景や、キュビズム、ピカソが伝えたかった思いなど前提知識を踏まえてみると、
「すげえ絵じゃん」ってなるんです。(ここでは詳細は割愛します)
これと同じで、
知識がないまま「文章」を見ても、何も得られません。
もし良い文章だったとしても、
- 「なんか良かったな」とか
- 「感情が動いた」とか
浅い分析しかできないんです。
非常にもったいない。
なのでまずは、深く「知る」必要があるんです。
知識を増やすことで、
- ここでは「常識破壊」を使ってるんだな、とか
- これは集客用のコンテンツなのか、とか
- あーだからこの「言葉」を使ってるのか、とか
- だから句読点はこの位置なのか、とか
得られる総量が桁違いに増えます。
だからこそ、
- まずはたった1人を深く分析し、知識を得る
- その後、多くの人を分析していく
この順番が非常に重要なんです。
強者の思考を深ぼる手順
では、実践編です。
まずは、自分の
- 感情が動いた、とか
- 感動した、とか
- こんな発信者になりたい、とか
- この人うまいなー、とか
- ついつい買ってしまったなー、とか
そう思う人をピックアップしましょう。
一番は自分自身が「顧客」のパターンですね。
また「同じジャンルの発信者」から、まずは見つけましょう。
✓ 全体の流れを掴む【集客・教育・販売導線】
深ぼる人を決めたら、
まずは全体のビジネスモデルを分析します。
- どこで「顧客との接点」をつくってて
- どこで「教育・信頼関係」を構築してて
- どんな商品を、どこで売ってるのか
これをリサーチします。
例えば、Aさんを例にすると、
- 集客:SNS(Instagram・X)
- 教育:LINE(限定動画)
- 販売:数千円のコンテンツ、数万円のコンサル
このようにざっくりで全体像がわかればOKです。
✓ 細部を解剖する【コンテンツ分析】
次は、細部のコンテンツを分析していきます。
- 集客のコンテンツはどんな投稿が人気なのか
- 教育のコンテンツは、何分の動画で、どんな情報なのか
- 商品の中身はなにか(実際に買うのがおすすめ:初期投資です)
これらを分析していきます。
そして、さらに深く掘っていきます。
分析シートです↓(コピーしてお使いください)
なぜ、教育用のコンテンツはこのタイトルにしてるのか
教育用の動画の、構成はどんな順序なのか
✓ 成功と失敗のパターンを追う
強者とはいっても、必ず失敗をしています。
- 昔のコンテンツはどうだったのか
- 昔と今で、なくなっている情報、もしくは新しい情報はあるのか
- いつから事業をスタートして、ここまで登ってきたのか
などですね。
どんな失敗のうえに、成功があるのかを、
きちんとリサーチして考えていきましょう。
競合分析の精度を上げる方法
次はより、分析の精度を高める方法です。
✓ なぜを3回深ぼる
なぜを3回繰り返すというのは、
トヨタ生産方式で有名な問題解決手法のひとつです。
これ、分析にもかなり役に立つので、活用しましょう。
例えば、
- なぜ「強者」という言葉が使われているのか?
→仮説:トップの競合を指すことで、成功者から学ぶ価値を伝えたいから。 - なぜトップの競合から学ぶことが重要なのか?
→仮説:既に結果を出している人の思考や戦略は再現性が高く、短期間で効果を得られるから。 - なぜ再現性が高い戦略が短期間で効果を生むのか?
→ 仮説:トップの戦略は市場でテストされ、成功が証明されているため、ゼロから試行錯誤する必要がないから。
ここまで来るとかなり、深い裏の戦略が見えてきます。
とは言っても、
上記のような「仮説」が思い浮かばないよ、という方に朗報です。
↓
✓ AIに投げる
「なぜ」は初心者の人でも出せるかと思いますが、
「仮説」がけっこうむずいです。
なので、AIに投げてしまうのがおすすめ。
2024年の10月現在なら、「ChatGPT4o」に課金しましょう。
月3000円。余裕でペイできます。
AIは、マーケターにとってマストの存在になってます。
- 分析に役立ちますし、
- 思考を整理するのにも、
- タイトル案を複数出すのにも、
- 投稿ネタを考えるにも、
さまざまな観点で、ビジネスに活用できます。
ただ、すべてを丸投げするのは、
まだ早いので、代理のマーケターにはできませんが、
「超優秀な秘書」的な立ち位置です。
AIを使える側と、使えない側。
これはSNSを使う側と、使えない側、並にインパクトがあるので、
ぜひAIを使える側になっておきましょう。
具体と抽象を行き来【人の深堀りが最短の成功ルートです】
とことん1人の思考に潜り、
細かい部分を見たり、全体を見たりと、
具体と抽象の行き来をすることで、
具体化、抽象化のスキルが身につきます。
このスキルの何がすごいって、
人生すべてがコンテンツ化するんです。
- 強者の文章を抽象化して、自分オリジナルの具体的な文章に落とし込めるのはもちろん、
- 電車の吊り革の広告を抽象化して、タイトル案の一部として活用したり、
- 自分が最近買った商品の購買動機を抽象化して、自分のコンテンツに落とし込めたり、
この具体と、抽象の行き来は、すべてを学びに変える最強スキルです。
ぜひ身につけていきましょう。