先日、街中で、
「焼き鳥・焼き肉・海鮮の何でも揃ってます!」
というお店を見かけました。
そのなんでも屋さんは、ガラガラで、
隣の焼き鳥専門店は、賑わっていたんです。
この違いはなんなのか。
SNSのマーケティングと紐付けつつ、
少し深ぼってみたいと思います。
顧客が求めているものとは
なんでも屋さんと、専門店。
なんでも屋さんは「みんなで行く」なら、
選択肢のひとつとして「あり」だと思います。
しかし、
「美味しさで勝負する」なら、
専門店のほうがおそらく美味しいです。
そして多くの顧客は、
飲食店に何を求めているのか。
それはおそらく「美味しさ」だと思います。
✓ 選択肢が多い=「中途半端」に感じる
強い言い方になってしまいますが、
なんでも屋さんを見かけると、
どこか「妥協」の香りを感じる人が多いです。
- 「一つひとつを極める気がないのかな」
- 「何を食べてもそこそこなんじゃない?」
という不安が頭をよぎるからです。
人間は無意識に、「専門家」や「プロ」の意見に信頼を寄せます。
いわゆる権威性ですね。
この心理を逆手に取れるのが 専門店の強み です。
たとえば、ビジネスでもそうです。
お金全般のことを網羅的に発信しているアカウントよりも、
高配当株投資に焦点を絞って発信しているほうが、
「高配当」においては信頼を得られます。
それに、今は、情報発信者が飽和している時代です。
後発から挑むなら、発信内容は絞るほうが稼ぎやすいアカウントになります。
専門性がもたらす「熱狂」
専門性を獲得することで、
2つの大きなメリットがあります。
✓ 顧客の「脳内SEO」をハック
〇〇といえば、このアカウント。
というように、ブランディングができれば売れるアカウントになります。
なぜなら、
「〇〇といえば」を手に入れるということは、
脳内SEOの上位に表示させることだからです。
たとえば、
「日本で一番高い山といえば…」と聞かれたら、
おそらく、「富士山」と皆が答えれるはず。
「でも日本で二番目に高い山といえば…」
これを聞かれたら、答えられる人は激減するんです。
(ちなみに答えは山梨県の北岳です)
このように何かしらの分野で、
No1にならないと人の記憶には残りません。
〇〇といえばあなた
これを目指せる市場、ターゲットを選択できると、
ビジネスは無双状態になれます。
✓ 深く刺さるファンの獲得
そして専門性は、深く刺さるファンの獲得にも繋がります。
たとえば、
アニメ全般を解説してるチャンネルと、
ワンピースだけを解説してるチャンネル。
どっちのほうが熱烈なファンが多くなるか、というと、
後者になります。
焼き鳥専門店などもそうですね。
ニッチな分野に深く刺さるコンテンツをつくることで、
刺さる人には刺さる、そんなコンテンツが生まれます。
ビジネスにおいて「濃いファン」が100人いれば、
成功は決まったも同然です。
年間10万の商品やサービスを100人に売る→年商1000万
シンプルな公式ですね。
後発から、多く人を集客するのは難しいため、
刺さる人には刺さるようなビジネス戦略を立てるのが、弱者の戦略になります。
専門性をつくるための「差別化戦略」
では、実際にどのように「専門性」をつくればいいのか。
方法は3つです。
- 勝てるフィールドを探す
- 自分の得意を活かす
- 顧客を創造する
「この発信では、No1である」といえるほど専門性を特化させるのがコツになります。
それぞれ詳しく解説します。
✓ 勝てるフィールドを探す
まずやるべきは、発信する内容を絞ることです。
ビジネス系であれば、
- SNSマーケに絞り、
- さらに、Instagramマーケに絞り、
- さらに、Instagramマーケでもストーリー特化に絞る
このようにどんどん、発信内容を絞っていき、
勝てる市場を探していきます。
基本的には、
- 自分が過去乗り越えた経験
- 実績があること
を発信の内容にしましょう。
逆に、実績や経験がない場合は、
今から実績をつくる必要があります。
3ヶ月、毎日3時間本気でやれば専門性は身につくので、
さくっと身につけちゃいましょう。
人はいつからでも何者にでもなれるので。
✓ 自分の得意を活かす
発信テーマがたとえば「お金」というレッドオーシャンであっても、
伝え方が違えば、差別化になります。
- お金×エンタメに全振り
- お金×超論理的
- お金×研究論文
など、伝え方を工夫することで、唯一無二になれるんです。
ここでは、自分の得意を活かしましょう。
- 論理的に考えるのが得意なのか、
- イラストを書くのが得意なのか、
- 人の心を読み解くのが得意なのか、
- 面白くわかりやすくするのが得意なのか、
今まで、自分がやってきた経験やスキルから考えてみましょう。
ちなみに僕の場合は、もともと脳外にいたので、
SNSマーケ×脳科学・心理・論理
で得意を活かして、ビジネスの発信をしています。
✓ 顧客を創造する
「顧客を創造する」というのはドラッカーの言葉で、
ターゲットをきちんと明確にすることを指します。
- 40代の主婦に伝えるのか
- 20代のブラック企業に務めてる男性に伝えるのか
- もっと若いやる気ある若者に伝えるのか
という「誰に伝えるのか」を決めていきます。
ターゲット層が明確になることで、
発信内容や言葉づかいが、より効果的になります。
No1思考でいきましょう
専門性を特化させ、
- この発信内容で、
- この伝え方で、
- この顧客であれば、
自分がNo1である。
このように言えなければ、そのビジネスの成功は難しくなります。
ビジネスの成功の面でも、
発信者のメンタル面でもNo1思考は重要になります。
自分だけにしかできない発信を考え抜くことで、
競合とのラットレースに巻き込まれずに済みますし、
自分がビジネスを行う「存在意義」が明確になるため、
自己肯定感も上がった状態で、幸せに働けるはずです。
幸せに働くために、
ぜひ、専門性を磨いていきましょう。